大杉漣さんの訃報を知って、ドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」のことを書いてみる

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出典:MBS/TBSドラマイズム「光のお父さん」公式ウェブサイト

ドラマや映画、バラエティ番組でも活躍された俳優の大杉漣さんが 2018年2月21日、急性心不全のため亡くなりました。享年、66歳。ドラマの撮影を終え、共演者らと食事をした後に体調不良を訴えて救急病院に搬送されましたが、そのまま帰らぬ人となったようです。

持病など特になかったようで訃報を聞いた多くの人が驚いたことでしょうが、きっと本人が一番驚いたのではないでしょうか。まだまだ役者としてやりたいことが多くあったように思い、残念でなりません。

大杉漣さんは、ヤクザなどの強面からホームレス、堅実なサラリーマンや変態と多彩に演じ「300の顔を持つ男」として評されることもあったようですが、2017年に放送されたドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」が個人的にはとても印象的でした。

オンラインゲーム「ファイナルファンタジー14」の世界と現実世界をシンクロさせたドラマでとてもほっこりする内容でしたが、深夜枠だったので知らない人もきっといると思います。FFファンでなくても楽しめるドラマなので紹介いたします。

大杉漣さんについて

大杉漣さんの訃報を伝えるニュースの中で、役者人生について触れられる機会が多くありました。下積時代、日活ロマンポルノや新東宝映画などのピンク映画に出演しその後、活躍の場を Vシネマなどに移しつつ、映画界への進出を目指していたとのこと。

転機となったのは北野武監督の映画「ソナチネ」。ヤクザ事務所の電話番という端役だったものの、全部アドリブでという指示に想像以上の存在感を発揮し北野監督は「うめえな、この人」と感心。脚本を書き換えて役を大きく扱ったことで注目されるようになり、その後の活躍へとつながりました。

また、芸能界随一の猫好きとしても知られています。亡くなる 3日前のブログにも愛猫たちとの仲睦まじい様子が掲載されていました。余談ですが、2018年3月1日にブログが更新され愛犬・愛猫が仲良くやってる姿が掲載されました。所属事務所のスタッフによる粋なはからいで、泣ける。

ドラマ「光のお父さん」について

原作は、ハンドルネーム:マイディさんのブログ「一撃必殺SS日記」で連載していた「光のお父さん」というタイトルの連載日記で、それが人気となって書籍化されたもの。一昔前にドラマ・映画化された「電車男」と同じようなバックボーンがあります。

そして、光のお父さんとは「ファイナルファンタジー14」の主人公「光の戦士」を作中で「光の戦士 = 光のお父さん」と命名したことに由来します。

あらすじ

青年となったマイディこと稲葉 光生 / いなば あきお(千葉 雄大)は定年を目前に会社を突然退職した父、博太郎 / ひろたろう(大杉 漣)のことをとても気にかけていた。光生は、少年時代に起こった些細なことが原因で父子の会話がほとんどなくなり、博太郎に声をかけることが出来ないでいた。

ある日、「FF14」をプレイしている時、その胸の内を一緒に旅する仲間(FCメンバー)に打ち明けてみた。すると、ゲーム好きの博太郎を何とかしてゲーム内に招待し、他人のふりをして博太郎が操作するキャラクターと仲間になって一緒に旅をしてみては、と提案される。

旅をしながらそれぞれが操作するキャラクターを介して会話をし、息子であることを隠すことで博太郎の本音を聞き出し、理解しようというのが目的。そして、強敵「ツインタニア」を倒したら息子であることを博太郎に打ち明けることにした。

FCメンバーの提案を受けて光生は、退職して時間ができた博太郎に久しぶりにゲームでもしてみてはと、PS4と一緒に「FF14」をプレゼントする。一通りの操作など手ほどきして「FF14」の世界「エオルゼア」に招待することに成功した。

博太郎が操作するキャラクター「インディ」と光生が操作するキャラクター「マイディ」は「エオルゼア」で出会い、晴れて一緒に旅する仲間となって強敵「ツインタニア」を倒す長い旅に出るのであった。

見どころ

光生は、「エオルゼア」で起こることや「インディ」との会話を通じて、現実社会で起こるトラブルを解決する糸口を見つけていきます。博太郎は、「エオルゼア」を一緒に旅する「マイディ」らとの親交を深めていく中で、少しずつ、その胸の内を打ち明けます。

そして、家族に相談なく会社を早期退職してしまった博太郎の秘密が明らかになっていきます。

ドラマの舞台は一見、良くある家庭の風景ですが、そこにオンラインゲームを通じたコミュニケーションであったり成長の過程があるのが特徴で、ゲームと現実社会がうまくシンクロするところが見どころでもあります。

まとめ

オンラインゲームを知っている人や実際にプレイしている人、そして FFファンには入り込みやすいドラマですが、そうでなくても十分に楽しめる構成になっています。全7話(+ 特別編)、1話完結型なので馴染みやすいです。

大杉漣さんが演じるお父さんは、家族に対して秘密を抱えているものの一見するとリビングで静かにくつろぐ、普通のお父さんです。どこかぎこちないけれども息子のことを思っている優しいお父さんで、はまり役でした。

FFファンとして、このドラマに関わってくれたことを嬉しく思うのと同時に、お悔やみ申し上げます。本当に、ありがとうございました。

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