うつ病とよく似た症状が出る病気に『双極性障害』があります。

今回は双極性障害について学んでみましょう!
双極性障害(躁うつ病)の特徴
ハイテンションでなんでもできる気分で活動ができる躁状態と、憂鬱で無気力な鬱状態を繰り返す病気です。
気分の波は誰にでもありますが、行き過ぎた気分の高揚などがみられる場合、双極性障害の可能性があります。
うつ病との違い
双極性障害は『躁うつ病』とも呼ばれますが、単極性のうつ病とは別の病気で、治療方法もうつ病と異なります。
多くの場合、最初はうつ病と診断されてしまいます。それは本人が『躁状態』または『軽躁状態』の時の自分が普通だと思っているからです。
『うつ状態』になり病院に受診し医師に伝えてしまうため、『うつ病』の診断がついてしまうのです。
しかし自分で疑いを持って医師に相談する方が早いので、「もしかしたら…」と思ったら医師に相談してみてください。
I型とII型の違い
双極性障害にはI型とII型があります。
躁状態が1週間以上続く
遺伝の可能性もある
入院が必要な場合もある
躁状態が4日以上続く
特にうつ病と間違われやすい
軽躁状態でも病気が軽症なわけではない
単極性うつ病より双極Ⅱ型障害の再発率の方が高い
I型より自殺のリスクが高い

躁状態の特徴
周囲も戸惑うような症状がみられるのが特徴です。ですが本人はとても気分がいいので病気だとは思っていません。
軽躁状態の特徴
周囲からは「調子がいい」本人も「絶好調」くらいの気持ちです。
うつ状態の特徴
うつ状態に関しては、I型もII型も同様です。
躁状態が判りにくいII型の場合、特に単極性のうつ病と間違われやすくなります。
治療方法
投薬や心理社会的療法で治療を行なっていきます。
投薬について
主に気分安定薬や非定型抗精神病薬などが用いられます。症状が多様なため、お薬も幅が広いようです。主治医の先生とよく相談して決めてください。
※うつ病でよく用いられる抗うつ薬は効きにくく、むしろ躁転を誘発する可能性があり注意が必要です。
※妊娠初期に服用すると危険なお薬もあります。妊娠を望まれている方はその旨主治医に伝えてください。
心理社会的療法
心理教育
カウンセリングではなく、本人が病気を理解し受け入れて、対処法を学び、病気を自らコントロールできるようにしていくものです。
生活リズムの安定化
生活リズムの乱れは再発の可能性を高めます。生活習慣の見直しや生活リズムを安定化させていきます。
認知行動療法
うつ状態にみられる否定的な考え方などを客観的に捉えられるようにしていきます。
おわりに
投薬だけに頼るのではなく、病気を知り、向き合い、認めていくことで自分の財産にもなるのではないかと思います。
うつ病と診断されたけど、元気な時もあるなぁ?という方は是非うつ状態の時と元気な状態の時を合わせて主治医の先生にお話ししてみてください。
私はずっとうつ病の診断だったのですが、転院先で双極性障害の可能性があると言われ、ただいまお薬お試し中です。
お付き合いいただきありがとうございました(*´꒳`*)
コメント